工法紹介

Construction Method

NB工法

 HND-NB工法は、杭軸部中間および先端またはどちらか一方に拡径部を設けて鉛直支持力および引抜き抵抗力を期待する場所打ちコンクリート杭工法です。

 HND-NB工法で施工された杭は、従来の場所打ちコンクリート拡底杭と比較して、拡底部の引抜き抵抗力が大きく評価でき、さらに中間拡径部を設けることで押込み支持力、引抜き抵抗力の増加が期待できます。(押込み支持力および引抜き抵抗力算定方法は、評定(評定番号:FP-005-17~FP-007-17 指定性能評価機関:一般財団法人ベターリビング)によります)

工法の特長

01.

中間拡径部の掘削方法は、従来のアースドリル式拡底杭工法(HND工法)の拡底部掘削バケットであるBKバケットで上部掘削を行った後に、MBバケットで下部掘削を行い、傾斜部を設けることでスライムの沈殿を防ぎます。

HND-NB工法の特長1 イメージ画像

02.

種々の地盤構成・支持力状況に適用するため多様な杭形状があります。

HND-NB工法の特長2 イメージ画像

摘要範囲

01. 施工方法 アースドリル工法
02. 杭径

軸部径:1000~3000mm

中間拡径部径:1400~4700mm

拡底部径:1000~4700mm

最大拡径率 4.00(拡径率=有効拡径部断面積/軸部断面積)

中間拡径部径と拡底部径は適用範囲内であれば異なる径でも使用可能です。

03. 中間拡径部の設置深さ 施工地盤から 58.5m 以浅
04. コンクリート強度

設計基準強度 Fc=18~60 N/mm2

18N/mm2 ≦ 設計基準強度 ≦ 45N/mm2

JIS A 5308 「レディーミクストコンクリート」に適合するものとします。

構造体強度補正値 28S91 :0 N/mm2 とすることができます。

36N/mm2 < 設計基準強度 ≦ 60N/mm2

国土交通大臣の認定を受けたものとします。

施工順序

施工手順A:
上部から順に掘削(軸部~中間拡径部~軸部~拡底部)を進める方法
施工手順B:
杭先端まで軸部を掘削した後に、中間拡径部、拡底部を掘削する方法

HND-NB工法 施工順序